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江戸川花火大会(2005.08.6) [エッセイ]

Yさんに誘われて江戸川花火大会に。人混みが苦手なので花火大会をメインの目的に出かけるのはもう随分前のことになってしまう。慣れない私の代わりに手馴れたYさんとS氏のおかげで打ち上げ場所の真ん前に席が取れ、次々とあがる花火の迫力と臨場感を楽しめることに。ところがやはりそんな場面でも思い浮かぶのは映画のことで、「花火が印象的な映画って何だと思う?」とYさんとS氏に質問。さすがに映画の仕事をしているだけあって、『冬の猿』『ポンヌフの恋人』『ミッドナイト・クロス』『お引越し』などと渋い返事がかえってくるが、私が挙げたのは『泥棒成金』と『僕の伯父さんの休暇』だった。卒論でジャック・タチを取り上げたとき、『僕の伯父さんの休暇』のラスト、花火の乱舞する場面の喜びを、官能を言葉で表現しようとしてできないもどかしい思いをしたことがあった。カーニバル、感情の爆発、エクスタシー、私は映画の中であがる花火が大好きなのだ、きっと。
調子に乗って「でもあんまり映画の中で花火って使われないよね」「そう?」「同じような使われ方ばっかりしてない? もっとさ、危機的状況のときにあがる花火とかさ、反対の意味で使うと面白いと思うんだけど・・」と食い下がると「別に・・」とYさんに冷たく言われる・・。そういえば『インファナル・アフェアII 無限序曲』がそんな感じで使ってたよな、と今思い出す。きっと本物の花火も、旅をしていたり恋をしていたりするとまた違って見えるのだろう。


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