エンロンー巨大企業はいかにして崩壊したのか? [ドキュメンタリー]
地球温暖化を扱ったドキュメンタリー『不都合な真実』を観た後に、「これは人類みなが観るべき映画だ」というような評を読んで、「そうか?」と思ってしまったのは、映画の出来云々よりも、既に知っていたことが多かったから。しかしこの『エンロンー巨大企業はいかにして崩壊したのか?』は、少なくとも日本人なら観るべきだ、と言っても過言ではないだろう。エンロン社の幹部や実際に起こったことも勿論怖いが、何よりも一番怖かったのは、こんなに大きな事件なのに、知らなかったことが多かったこと。しかも私は毎日朝日新聞読んでるし。
「(詳細な報道がされなかったのは)メディアの自主規制的な意志が働いたのではないかと思います。なぜなら、日本も現在の構造改革路線を進めていけば、同じような事件がいつ起きてもおかしくないという話になってしまうからです」(「ダカーポ」610号 ジャーナリスト・斎藤貴男氏)
という談話を逆算して考えると、ということは、2001年に起きたこのエンロン事件をもっと詳細に報道していればライブドア事件は起きなかったということだろうか? この映画でもエンロン幹部とブッシュの癒着という話が出てくるが、『華氏911』を観た時も思ったのだが、ブッシュに関する悪い話って、どうして報道されないんだろう、とか。いろいろ考えると怖すぎ。ドキュメンタリーを観るしかないと思うよ、とりあえず。
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