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『ヤンヤン 夏の想い出』 [アジア映画]

「同時性をめぐって「ヤンヤン 夏の想い出」特別上映に寄せて──」書きました。
この映画をスクリーンで観ることの特異性、ヤンの映画の女性の表象の変遷、都市を描くこと、同時性と同等性など。

「ヤンヤン 夏の想い出」特別上映に寄せて/20年ぶりに観たのにもかかわらず、その風景が現在性を感じさせる──全く古びていない──のはどういう訳だろう。「ヤンヤン…」から出発し、その映画世界を紐解く。

https://apeople.world/ap_review/review023.html


ヤンヤン 夏の想い出 [DVD]

ヤンヤン 夏の想い出 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2004/03/03
  • メディア: DVD



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『新たなるインド映画の世界』 [アジア映画]

4/30にPICK UP PRESSから『新たなるインド映画の世界』が発売されます。

『インド映画完全ガイド マサラムービーから新感覚インド映画へ』(世界文化社)が出たのが2015年の10月だったので、それから5年半。
今回のお話は版元のPICK UP PRESSの木田さん(インド映画ファン)から頂いたのですが、それから急いで全ては観ていなかった、2015年秋以降に劇場公開されたりDVDが出たりしたインド映画を観たのですが、その進化しっぷり、面白さには瞠目させられました。

『インド映画完全ガイド』では私は「新感覚インド映画の誕生」という小論を書いたのですが、歌や踊りが満載といった旧来のインド映画「らしさ」からの脱却という、手法の問題だけではなく、フェミニズムやカースト制度や厳しい身分制度など国内の深刻な問題が、より洗練された形で表現されている。

『バーフバリ』二部作の大ヒットによってインド映画ファンの裾野は広がりましたが、これらラージャマウリ監督やプラバースが繰り広げた(そして『バーフバリ』だけではない)南インド映画についての総括も必要なのではと感じました。

木田さんが電子書籍に明るい方なので、今回は電子書籍版を念頭に少数精鋭、北インドがご専門の松岡さんと高倉さん、南インドがご専門の安宅さん、アクション映画にお強い岡本さんと浦川さん、そして私の6人で分担しました。

『インド映画完全ガイド』が初級者にぴったりのガイドだったとしたら、今回は最新作の評論もガッツリ見開きで展開したうえにその映画のミニ知識的なコラムもつけ、インド映画に関する基礎知識も押さえ(キーワード辞典)、通史で歴史もガッツリ、のより深くインド映画を知るための初級~中級者向けガイドとなります。

目次は以下になります。ぜひ書店などでお手に取って頂けると幸いです。

南インド特集 グラビア
コラム 『バーフバリ』以前/以後 トリウッドのVFXアクション 岡本敦史 
コラム 『バーフバリ』とテルグ語映画の現在 安宅直子 
コラム プラバースと王 夏目深雪 
マガディーラ 勇者転生 
バーフバリ 伝説誕生/S・S・ラージャマウリ
バーフバリ 王の凱旋/プラバース
サーホー

第一章 コレを見るべき! インド映画最新作26本
ウスタード・ホテル
若さは向こう見ず/ランビール・カプール/ディーピカー・パードゥコーン
マルガリータで乾杯を!
クイーン 旅立つわたしのハネムーン
PK/ピーケイ/アーミル・カーン/ラージクマール・ヒラニ
裁き/インドと裁判制度

コラム 配信で観るお薦めインド映画/高倉嘉男

プレーム兄貴、王になる/サルマン・カーン
バジュランギおじさんと、小さな迷子/インドとパキスタン問題
ダンガル きっと、つよくなる/インド映画とスポーツ
スルタン
ガンジスに還る

コラム 海外で活躍するインド人監督/高倉嘉男 

シークレット・スーパースター
ヒンディー・ミディアム/インドの貧富の差と受験問題/イルファーン・カーン
パッドマン 5億人の女性を救った男/インドの女性問題
SANJU/サンジュ/スターと闇

コラム A・R・ラフマーン Master of Indian Film Music/松岡環

パドマーワト 女神の誕生
あなたの名前を呼べたなら
ロボット2.0/ラジニカーント/シャンカル
盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲
燃えよスーリヤ!! 

コラム インドのドキュメンタリー映画/松岡環

ガリーボーイ
KESARI ケサリ 21人の勇者たち/インド映画と戦争
マニカルニカ ジャーンシーの女王/カンガナー・ラーナーウト
きっと、またあえる
WAR ウォー!! /リティク・ローシャン
ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画/アクシャイ・クマール

インド映画アンケート 

第二章 インド映画キーワード辞典/高倉嘉男
地域/歌&音楽/踊り/映画監督/スター/ジェンダー/カースト制度/宗教

第三章 インド映画通史/松岡環・安宅直子
1896~1930 映画がインドにやってきた
1931~40 しゃべる映画、歌う映画
1941~50 燃え上がる愛国心
1951~60 理想に燃えた建国期
1961~70 カラー化とシネスコ化で発展する映画産業
1971~80 南インド映画の成長で世界一の映画大国に
1981~90 「ボリウッド」の誕生
1991~2000 経済発展と共に変化するインド映画
2001~10 変わる映画、変わらぬ映画
2011~2020 困難の待つ未来へ

インド映画ソフト発売作品 
インド映画公開作品 
執筆者紹介 

私はコラム『プラバースと王』、作品評『サーホー』『裁き』『ガンジスに還る』『パッドマン 5億人の女性を救った男』『あなたの名前を呼べたなら』『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』を書いています。

版元のサイトはこちら(版元のサイトから購入すると特製栞が貰えます!)
https://pick-up-press.stores.jp/items/60446d296e84d56595520d48

新たなるインド映画の世界

新たなるインド映画の世界

  • 出版社/メーカー: PICK UP PRESS
  • 発売日: 2021/04/30
  • メディア: 単行本



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大阪アジアン映画祭レビュー [映画祭]

大阪アジアン映画祭のレビューを「A PEOPLE」のサイトにアップしました。
暉峻 PDの指向性であるLGBT映画、香港の“今”を切り取る香港映画、女性監督による女性映画、東南アジアのエンタメ作品などから今年もイキのいい良作がいくつかあった。ピックアップしてみたい。…

主演女優が薬師真珠賞受賞を受賞した台湾映画「人として生まれる」、韓国映画「君をこえて」、タイ映画「愛しい詐欺師」、香港映画「狂舞派3」、ABCテレビ賞を受賞したベトナム映画「姉姉妹妹」の5作品です。

https://apeople.jp/ap_review/review022.html
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