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『キングス&クイーン』再見 [フランス映画]

やっとリージョンフリーのDVDプレイヤーが来たので、アサイヤスの『CREAN』を見直した後、『キングス&クイーン』を再見する。やはり素晴らしいが、続けて観ると『CREAN』との共通点がおのずと際立ってくる。30代中盤の女性が主人公、小さい男の子がいて、その父親は死んでいない、など誰でも気付きそうなことばかり(笑)だけど。
観ているうちにやっぱり今年のベスト1既に決まったかも・・と思ってきて、2年続けてそれはいくらなんでも日仏学院に依存しすぎでしょ、所詮フランスかぶれって言われるよ、などと自分で突っ込みつつ、いいものはいいのだから仕方がない。
ノラ(エマニアル・ドゥヴォス)のモノローグも素晴らしいが、イスマエル(マチュー・アルマリック)の機関銃のようにまくし立てるセリフ、ああやはりフランス語って色気のある言語だよなぁ・・などとうっとりしてしまう。
メロドラマという言葉で片付けてしまうには、マギー・チャンもドゥヴォスも自己犠牲には甘んじない、むしろ「クリーン」ではない女性を演じているのだが、そこがリアリティがあっていいのだろう。これこそが新しい女性の描き方なのかも、などと少し思う。しかし「新しい女性の描き方」なんて言葉自体は胡散臭いし、例えば日本映画で「これぞ新しい女性の描き方」などというキャッチコピーがついていたら、きっと「どうせ腹の立つものなのだろう」などと偏見を持ってしまうのだけれど・・。


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