デイジー/アンドリュー・ラウ [アジア映画]
韓流も最近はすっかりご無沙汰気味だったのだが、アンドリュー・ラウとチョン・ウソンときたら面白くないはずがなかろうと、公開が終わってしまう間際にあたふたと渋谷へ。しかし香港人監督とクルー、音楽は日本人(梅林茂)、純粋な韓国映画とは言い難いこの映画を観てまさか韓流熱が復活してしまうとは・・。
殺し屋役のチョン・ウソンの素晴らしさは想像通り(この人は観客の想定範囲を超えたリアクションが本当にドキドキせさてよい)なのだが、長い手足のチョン・ジヒョンがとても美しく撮られている。韓国映画特有のロマンチシズムが、色恋や友情などの情の世界を超え、縁やタイミングといったダイナミズムの中で生かされているのは脚本のクァク・ジェヨンとアンドリュー・ラウのコラボレーションの功績なのだろうか。自分の心に突然訪れた恋心に悩む殺し屋の姿はミシェル・リオの小説『踏みはずし』を思い出させた。急に韓国美男美女を堪能したくなり、三茶の二番館で上映されている『タイフーン』と『美しき野獣』を観にいこうかと勢い込むが、昨日で終わっていた。残念。
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